子供に勧められてマンガ「鬼滅の刃」(きめつのやいば)を読みました。
最初は躊躇してたのですが、読み始めたら現在でている19巻まで一気に読んでしまいました。「鬼滅の刃」は社会的人気漫画となりましたね。
「鬼滅の刃」
漫画家、吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)さん作。「週刊少年ジャンプ」にて2016年より連載。時代は大正。
主人公、竈門炭治郎(かまど たんじろう)が、自分の家族を殺した「鬼」と呼ばれる敵や、鬼となってしまった妹を人間に戻すために、仲間とともに戦う物語。
作品を読み見始めて
最初は幸せな家族の姿が描かれていたのですが、しばらく読むと主人公の家族が妹一人以外殺されてしまい、その妹一人も鬼になってしまうという展開にショックを受け、しばらく本を開くことができませんでした。
しばらくたって落ち着いた後、再び読みすすめていったところ、しばらくは主要人物の死はなく(それでも一般人とかは死んでいくので重たい部分はあるのですが)、あとシリアスな中にも主人公の炭治郎、その仲間、我妻善逸(あがつま ぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびら いのすけ)などがコミカル
なキャラクター性をもっており、それが安心感をあたえてくれました。
Zenitsu Agatsuma | 我妻 善逸 pic.twitter.com/S5v61EaryG
— ? (@daily_animepost) May 19, 2020
大正時代
大正時代が舞台というのがまた魅力的でした。
鬼滅の刃で感心したのは大正前期の話なので、電話なのか電信なのか回線が集束できる前なので電線の数がやたら多いのをちゃんと描いてた事ですよね pic.twitter.com/8crYVsee1t
— Sprocket (@jimossy1100) May 19, 2020
和と洋の混在。都市部は発展、地方部は前時代のまま。科学文明の発展もありますが、まだ未発達な部分もあります。
私個人的にも大正時代って不思議な魅力を感じる年代なんですよね。作品でも基本の武器は刀ですがピストルも登場。服装も和服もあれば洋服もあります。
日光に弱いという鬼の弱点を克服するために青い彼岸花を探す。一方で、血液を調べ鬼を人間に戻す薬を開発するなど、大正時代ならではの設定も私を楽しませてくれました。
キャラクターの生い立ち、背景
この作品で引き込まれる点は、それぞれのキャラクターになぜ今鬼になっているのか、なぜ今鬼殺隊(鬼を退治する隊)になっているのかという理由がわかる過去の描写があるのです。
味方キャラの鬼殺隊だけでなく、敵キャラである鬼もみんなとても辛い過去を持っているのです。そこがとても引き込まれます。
ただそれを描写するときはキャラが死ぬ時が多いんですよね。確かに昔もマンガやドラマはキャラが死ぬことが多かったのですが、今時珍しくこの作品いろんなキャラが死んでいくんですよね。
敵を悪い奴のまま終わらせないのが鬼滅の刃のいいところ#鬼滅の刃 #kimetsu pic.twitter.com/z6ml9m8JzZ
— huduki (@huduki_komaku) June 8, 2019
なので読んだ後のダメージも大きいです。でも鬼を前にしても非情になりきれないでも心優しい主人公炭治郎の言葉がそのダメージを中和させてくれるのです。
とにかくこの作品を読んでいて気になったのは作者はどんな人なんだろうという事です。
時代背景に大正を選ぶセンスや、キャラの辛い過去の描写、それにかける炭治郎の言葉。
結構な人生経験をつんでいる方かなと勝手に想像していました。
吾峠呼世晴さんはどんな人?
1989年生。自画像は「眼鏡をかけたワニ」。
鬼滅の刃の作者のニックネームは自画像からワニ先生なんだけど
ワニ先生が頭の中に定着するとペンネームの吾峠呼世晴ってなんて読むんだっけ?ってなるの俺だけ?
ごとうげはまだいいけど、こよはるが中々出てこない pic.twitter.com/unqKlLSk0c— 丸太 (@Pointed_log) October 21, 2019
好きなマンガは「ジョジョの奇妙な冒険」から「クレヨンしんちゃん」なんでも好きらしい。
特にジョジョから大きな影響を受けているのは、読んでいてもひしひしと伝わってきます。鬼舞辻無惨はまざにディオ的ポジションですし、呼吸と波紋も重なりますね。
性別ははっきり公表しておらず、以前から女性ではないかと噂がありましたが、本当に女性だったことが最近ハッキリしました。
処女作は2013年、24歳
『過狩り狩り』はジャンプの2013年のトレジャー新人漫画賞の佳作で、こちらで無料で読めます。
これが鬼滅の前身になった作品です。この時は福岡在住となってお
り、コツコツ新人漫画賞などに応募していたようです。初連載を機 に上京し、初めてアシスタントなどを雇うのに、先輩漫画家の事務 所を見学に行ったとか」(ジャンプ関係者) 「家庭の事情もあり、長く東京で漫画家生活を続けることはできない
みたい。連載終了のタイミングで実家に帰るのではと囁かれていま す」(別のジャンプ関係者)
アニメがきっかけで大きく大ブレイクして、これからとんでもなく売れるといったまさにピークのところで、すっぱり辞めてしまうというのは個人的には好感が持てます。
ずるずる引き伸ばして、だんだん尻窄みとなる漫画も多いですが、こういうさっぱりしたところもある意味女性らしくて好きですね。家庭の事情というのは親御さんの介護ではないかという噂もネット上ではありました。
最後に
吾峠呼世晴さん、まだお若いですのでこの先も息の長い漫画家生活を送られるといいですね。
「キャプテン翼」「キン肉マン」「ドラゴンボール」「北斗の拳」「スラムダンク」など様々なヒット作
をだしてきた「週刊少年ジャンプ」黄金時代。私はまさにその世代の人間だったため、最近「週刊少年ジャンプ」といえば「ONE PIECE」しか知らなかった私ですが、久々に楽しめました。
ジャンプ黄金世代の年代の方で、まだ読んでない方は是非一読してみてください。
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