イディナ・メンゼルの魅力・<鋼の喉>を持つ!『アナ雪』エルサ役

あなたは、ブロードウェイの大スター、イディナ・メンゼルをご存じでしょうか。

ミュージカル『RENT』のモーリーン役でデビューし、瞬く間にミュージカル界にその名を轟かせました。

(映画『RENT』で、モーリーンを演じるイディナ)

童話『オズの魔法使い』の前日譚である、ミュージカル『WICKED』では、ヒロインである西の悪い魔女・エルファバのオリジナルキャストとして、世界中のファンを熱狂させました。

(『WICKED』では、西の悪い魔女・エルファバを演じたイディナ)

2014年には、ディズニーの大ヒット映画『アナと雪の女王』で、魔法の力を持つヒロイン・エルサの声優・歌唱を担当し、その知名度は、日本でもうなぎのぼりです。

今回は、そんなイディナ・メンゼルの魅力について、語っていきたいと思います!

イディナ・メンゼルってどんな人?

イディナ・メンゼルは、1971年5月30日生まれ、アメリカ合衆国の女優・歌手です。

『RENT』モーリーン役では、トニー賞助演女優賞にノミネートされ、『WICKED』では同じくトニー賞で、主演女優賞を受賞しています。

多くの舞台・映画・ドラマなどに出演し、私生活では2003年、ミュージカル『RENT』で共演した、俳優のテイ・ディグスさんと結婚、2009年には男児に恵まれます。

アメリカでは、“おしどり夫婦”として有名でしたが、2013年に離婚し、2016年には俳優のアーロン・ローアさんと婚約しています。

ブロードウェイでは、まさにスーパースターといった存在のイディナ・メンゼルでしたが、その後ハリウッドに進出後は、なかなか芽が出ず、辛酸を舐める日が続きます。

ディズニー作品に出演することを願っていたイディナは、2007年、エイミー・アダムスが主演したディズニー映画、『魔法にかけられて』に出演が決まるものの、ヒロインの恋人となる男性・ロバートの恋人、ナンシーという微妙な立ち位置の役で参加しました。

この『魔法にかけられて』は、ミュージカル映画だったのにも関わらず、ナンシー(イディナ)の歌唱シーンはなし。もったいないです!

その後もめげずに、『塔の上のラプンツェル』のゴーデル役のオーディションを受けるも、落選。
イディナにとっては、辛い日々が続きます。

お母様はあなたの味方 (塔の上のラプンツェル)

(ラプンツェルの継母・ゴーデルの歌唱シーン。もしかしたらイディナの歌声で聴けたかも?)

そして、2014年、『アナと雪の女王』のエルサ役を勝ち取り、イディナは世界的に、その名を知られることになったのです。

イディナ・メンゼルの圧倒的歌唱力

イディナ・メンゼルの魅力で、まず挙げられるのは、その圧倒的な歌唱力です。

日本人にはこの声は出せないのではないか?と思うくらいのパワフルボイス。
その力強い歌声は“鋼の咽喉(のど)”とまで言われています。

鋼…、つまり、鉄のように頑丈な咽喉を持っている、ということです。

筆者は、10代の頃から歌を勉強しているのですが、咽喉が弱い方なので、あんなにパワフルな地声で、ずっと歌い続けるということは、まさに奇跡に近い芸当ではないの?と思っています。

Idina Menzel, AURORA – Into the Unknown (From "Frozen 2")

こちらは、2019年に公開された『アナと雪の女王2』での、エルサの歌唱シーン。
『アナ雪2』では、特に、エルサ役・イディナの歌声を堪能することができます。

サビの部分、力強く歌い上げるところは、圧巻の迫力で、すっかり聴き惚れてしまいます。
ですが、冒頭部分の、囁き声に近い歌声も、非常に繊細に表現しているのです。

個人的に、この『Into The Unknown』という歌は、超絶技巧満載!と言った一曲で、歌いこなすにも、かなりの技術を必要とすると思います。

ですが、イディナは難なく歌いこなし、それだけでなく、エルサの微妙な感情表現を、しっかりと演じているところが、さすがだな~…と思っています。

I Dreamed A Dream- Idina Menzel and Lea Michelle

こちらは、2010年代に大ヒットした米ドラマ、『glee』の中のワンシーン。
イディナは、リア・ミシェル演じるヒロイン・レイチェルの、生き別れた母親役を演じています。

ここで歌われているのは、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の中の代表的ナンバー、『夢やぶれて』。

イディナの独唱に始まり、途中からはリアの歌唱が入って、イディナはいわゆる“ハモリ”パートを担当しています。

この場面、ドラマを見ていると、涙を流すにはいられないシーンなのですが、伸びるような高音のリア・ミシェルに対し、イディナはしっかりとした低音で、歌唱を支えていることがわかります。

#OutOfOz: "For Good" Performed by Kristin Chenoweth and Idina Menzel | WICKED the Musical

イディナの人気を不動のものとした、ミュージカル『WICKED』。

このミュージカルでのW主演の相手役、クリスティン・チェノウスとのデュエットです。
彼女とは相性がいいのか、他の作品でも、揃ってゲストとして呼ばれることが多いようです。

この動画の後半で、クリスティンとのハモリパートを聴くことができますが、お互いの声が溶け合って、とても素敵ですね。

イディナの歌声は、ソロで聴くと圧倒的な歌唱力を持ち、誰かとデュエットすると、美しいハーモニーを聴かせてくれます。

演技力もすごい!

歌手としての活動や、ストレートプレイ(演劇)の世界でも活躍しているイディナですが、やはり彼女の魅力が一番発揮されるのは、ミュージカルだと思います。

ミュージカルは、お芝居の中に、歌とダンスが盛り込まれていますが、ただ歌うだけ、踊るだけでなく、そこにはすべて“役として”の演技が求められています。

数々のミュージカルスターの中で、イディナの演技力はピカイチ!だと私は思います。

ここからは、彼女の代表作『WICKED』から、イディナの名演技シーンを紹介します。

The Wizard and I – Idina Menzel – Wicked (West End, 11-08-2006)

これは“The Wizard and I”という、物語冒頭のナンバー。

生まれながらに緑色の肌を持っているエルファバは、その肌の色のせいで、周囲の人々に気味悪がられて育ちます。

ですが、エルファバには、誰よりも強力な魔法の力があり、生まれて初めて、教授に褒められたのです。
その喜びを満面にたたえたエルファバが歌う、このナンバー。

今まで誰にも愛されなかった少女が、初めて、自分の未来は明るいかも知れないと、希望を持って歌うこの曲ですが、エルファバの性格や、抱えていた悲しみ、そこから解放された喜びを、とても豊かに演じていますよね。

No Good Deed – Idina Menzel – Wicked (West End, 11-08-2006)

続いては、物語の中でも一番の見せどころである、“No Good Deed”というナンバー。
日本語に訳すると、「もう、善いことなどするものか!」というような意味です。

その曲名の通り、自分の人生絶望したエルファバが、悪い魔女になってしまう…という場面。
愛する人を失った苦しみと、自分たちを迫害した人々への恨みを、熱演していますよね。

言葉はわからないのですが、毎回この演技に、泣かされてしまいます。
最後の立ちポーズなど、まさに魔女!といった感じで、鳥肌が立ちますよね。

イディナ・メンゼルの魅力

この記事では、イディナ・メンゼルの魅力について語ってみました。

2020年2月には米アカデミー賞の舞台で、世界中のエルサ役の女優さんたちを引き連れ、主題歌を披露したイディナ・メンゼル。

その中には、日本版エルサ役の松たか子さんも出演し、大変な話題になりましたよね。

これからもイディナの魅力的なパフォーマンスを、応援していきたいと思います!

 

コメント