アラニス・モリセットの現在【6千万枚以上売り上げたシンガーソングライター】

アラニス・モリセットAlanis Morissette)と言えば知る人ぞ知る実力派女性シンガーですが、先日の第62回グラミー賞で主要4部門を総なめにしたビリー・アイリッシュ(若干18歳)とオーバーラップするところがあるのではないかと言われています。(私はあまり似ているとは思いませんが…)

ビリー・アイリッシュと被る?

グラミー賞で話題を集めたビリー・アイリッシュも個性的で実力派シンガーではありますが、一部では「ただ囁いているだけ」といった批判を浴びせる人もいますね。ただ囁いているだけに聞こえるというのも当たっているかと思いますが、聴いていて安らぐというか、癒し系ボーカリストだと私は思います。

そんなビリー・アイリッシュと共通点があるというか、彷彿させるのが女性歌手のアラニス・モリセットです。

誰でも知っているというほど知名度があるわけではないと思いますが、この機会に是非知ってくださいね。

25年前にデビューしたアラニス・モリセットは当時はかなり音楽好きに衝撃を与えたものです。

1995年発表の「You Oughta Know」という曲は、年上男性に二股をかけられ、振られてしまう10代の女の子の心情を歌ったナンバーですが、当時はそんな女の子たちの代弁者のような存在になったのがアラニス・モリセットなのです。

その頃はまだそんな類いのナンバーは存在していなかったのか、たちまちアラニス・モリセットのロックの世界が世を席捲しました。

Alanis Morissette – You Oughta Know (Official 4K Music Video)

「You Oughta Know」が収録されたアルバム「Jagged Little Pill」以降、アラニス・モリセットはヒット曲を連発し、翌年、第38回グラミー賞においては、21歳という最年少でありながら年間最優秀アルバム受賞を果たしたのです。

このアルバムは現在でも高い評価を受けており、今年は25周年記念ワールドツアーも開催されるとのことです。

アラニス・モリセットと言えば、カナダのオタワ出身の歌手であり作曲家ですが、人気のあるシンガーソングライターとして世界中では有名な存在です。ただ、日本に限ってはあまり知名度はないかもしれません。今まで私の身近でアラニス・モリセットのファンであるという人はそういませんでしたから…

先ほどご紹介した「You Oughta Know」というのがデビュー曲ですが、この曲で彼女は一躍有名人になりました。この曲では二股された元カレに怒り心頭の思いをぶつけ、ロングヘアーを振り乱し、激しい感情を吐露している様子が迫力があって当時はセンセーショナルな曲だったのでしょう。

アラニス・モリセットの裏声

アラニス・モリセットの声は裏声に特徴があります。サウンド的にはラフな感じで、いわゆる裏声をうまく使った特徴あるボーカルなので、ポップな感じのメロディが生きてきます。

天性の裏声だけでなく、もともと読書家である彼女は歌詞にも特徴があります。本好きなためか歌詞はウィットに富んでおり、若者世代だけでなく、大人も惹きつけることに成功したのです。

アラニス・モリセットの歌は「You Oughta Know」をはじめとするセクハラや、当時はまだなかったパワハラといった、女性が(男)社会に抱く不満やうっ憤を女性目線で歌にしました。

シングルも6枚、「Hand in My Pocket」、「Ironic」、「You Learn」などを立て続けにヒットチャートに送り、世界中を賑わせていくのでした。当時のアルバムの売り上げは破格のセールスを記録したとのことで、全世界で売れたアルバム数は3,000万枚以上にも上ります。

アメリカでは1,400万枚の売り上げがあったそうですから、当時の彼女の人気振りは尋常ではなかったと思われます。世界13カ国における売り上げアルバムチャートは第1位に!世界の音楽シーンを塗り替えるぐらいの功績をもたらし、数々の音楽関連の賞を受賞することとなりました。

特に記憶に残るのは、第38回グラミー賞における年間最優秀アルバムなどの4部門の受賞でしょう。(残りの3部門は最優秀女性ロックボーカル・パフォーマンス部門、最優秀ロックソング部門、最優秀ロックアルバム部門です)このように、当時彼女はかなり話題となったのです。

当時はそれまで存在しなかったタイプの女性ボーカリストで、裏声を駆使した歌唱法が新鮮だったのかもしれません。この裏声を生かした彼女の曲は今までになった感じがして、その頃の私も聞きほれたものですが、歌詞にも特徴があって、女性の切ない心情や不安な思い、とらえどころのない微妙なニュアンスを見事に歌いきっていたというか、表現していたアラニス・モリセットの声は独特です。

特に私が惹かれた曲は「One」という曲で、アラニス・モリセットらしい曲風で、”もの悲しさ”や”憂い感”を表現するのにとても合った声質(裏声)をされているな~と当時は感心したものです。

Alanis Morissette – One

女性アーティストにも多大な影響

当時の若者にとってアラニス・モリセットは教祖的存在だったのかもしれないですが、その世代の女性アーティストたちにとっても大きな影響力を与える存在だったことは確かです。

マドンナの所属するレーベル、Maverickと契約したミシェル・ブランチは、アラニス・モリセットに触発されて同じようにこのレーベルと契約した模様です。

ミシェル・ブランチ| Michelle Branch - UNIVERSAL MUSIC JAPAN
ミシェル・ブランチ(Michelle Branch)ユニバーサル ミュージック ジャパン公式サイト。ミシェル・ブランチ(Michelle Branch)の最新ニュース、新曲、ライブ・イベントニュース、視聴・試聴、PV・映像コンテンツをご覧いただけます。

また、カナダ出身のアヴリル・ラヴィーン、マイリー・サイラス、そしてビヨンセまでもが、「You Oughta Know」をコンサートで度々カバーしております。

テイラー・スウィフトはコンサートでアラニス・モリセットをゲストとして招き、「You Oughta Know」をデュエットすることもありましたし、アリシア・キーズケイティ・ペリーといった大物もアラニス・モリセットのファンであることを公表しています。

ホールジーも最新アルバムの収録曲「Alanis’ Interlude」ではアラニス・モリセットを招待しているように、彼女の人気振りは幅広いものとなっていますね。

アラニス・モリセットは10歳からすでにテレビ番組に出演し、タレントとして人気を博す存在だったのですが、一方では、音楽にも絶大なる興味を示し、自分で作曲したオリジナル楽曲をレコーディングするほどまでになりました。

それから17歳でリリースされたデビューアルバムが母国カナダで大ヒットし、当時の国民的アイドルかつ人気歌手として一気に日の目を見ることとなりました。しかし、アイドル視されたり商品化されるのを嫌ったアラニス・モリセットは、高校卒業と同時にカナダを出て、トロントやロサンゼルスなどに単身移住することにしたのです。

それから以降、シンガーソングライターとしての地位を得るべく、音楽シーンでのデビューを夢見てチャンスを掴むこととなります。当時の音楽業界は今よりもっと男社会であったため、アラニス・モリセットは”売れる”ことより、”自分を男社会から守る”ことが先決であると確信し、次第に強い自立心が芽生えていったのです。

そのようなスタンスで生きようとした彼女は、自分自身の言葉で歌詞を書いていったので、彼女の発言力も周りから認められてきたわけです。彼女の強い自立心が支持され、世界中で爆発的人気を集めました。

最後に

アラニス・モリセット 公式サイト

Alanis Morissette
Official site for Alanis Morissette. Get exclusive content discussing music, health & wellness, relationships, art, spirituality & more

今回、2020年4月2日(木)の豊洲PIT公演と4月3日(金)のZepp Namba公演が開催予定でしたが、現状、延期となっているようです。今の状況からすると致し方ないですね。

近い将来、コンサートやライブがあれば当時のファンは殺到するでしょうが、今回公演予定であった内容をライブ配信するなどして対応してもらえたら、もっとよかったのにな~と思います。

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