髪をピンクやブルー、グリーンなどに染めたロックバンド、C-C-B。
きっとファンだった!という方もたくさんいらっしゃいますよね! 当時のドラマ「毎度おさわがせします」の主題歌をうたわれていた、あのグループです。
今でも、たまにテレビを見ていると曲が流れることもあって、耳に届く度に「懐かしいなぁ」と思いながら口ずさんでしまいます。もう一回、見てみたいなぁ。
インパクトがすごかった!C-C-B
初めてCCBをテレビで見た時、まだ私は小学生でした。ものすごく衝撃を受けたことを今でもよく覚えています。髪の色が…みんな色つき!すごい!と思ったのもありましたが、リーダーの渡辺さんが、従兄のお兄ちゃんによく似ていたこともあって、とても親近感がわいてしまったんでしょうね。
活躍された1980年代といえば、当時はマッチや俊ちゃん、松田聖子さん、中森明菜さん、小泉今日子さん等々、アイドルの名前が次から次から出てくる時代でした。なのに、全くアイドルには興味もなかったのですが、‘’Romanticが止まらない‘’の曲だけは私の中を素通りすることがなかったのです。
テンポの良いポップアップな曲で、最初の‘’タタタ タッタラタラ タッタター…‘’の出だしからして耳に残って仕方ありません。
リーダー渡辺さんがギターを弾きながらうたう歌声、途中でボーカルが代わりドラムの笠さんから発声される高いキーの歌声には、今までにない面白さとハーモニーを感じました。
ところでC-C-Bってそれまで活動していたグループ名(coconuts boys)の頭文字をとったという話は有名なんですが、メンバーの関口さんはC-N-Bを候補にあげたらしいですね。でも C-C-Bのほうがゴロあわせが良いってことで決まったようです。
‘’Romanticが止まらない‘’が大ヒット!
中山美穂さん、木村一八さん出演のドラマ、「毎度おさわがせします」の主題歌として’Romanticが止まらない‘’は大ヒットしました!少し刺激的なドラマでしたが。。
1985年1月25日リリースで、C- C-Bとして初めての大ヒットとなった楽曲です。
作詞は松本隆さん、作曲は筒美京平さん、よく聞くお名前ですよね!当時の売れてた曲はこのお二人の名前ばかり見てたような気がするほどです。
曲良し、ドラマ良しとなれば人気が出てもおかしくはないのですが、実は裏の話もあるんですよ。もしかしたら、この曲はC-C-Bがうたってなかったかも…
「うちの子にかぎって…」のドラマではチェッカーズの楽曲が使われていました。(前髪を長く一筋伸ばした髪型のボーカル、これもまた懐かしいですね。)
次のシリーズもきっとチェッカーズと予想がされていたんですが、見事にこれを裏切ってくれて、白羽の矢が立ったのが、まだほとんど無名のC-C-Bだったんです。もしこの曲に出会ってなかったらC-C-Bがこれだけ世に出ることが無かったかもしれないし、曲もここまでヒットしていなかったかも。そう考えただけで、出会いって、タイミングってすごいですよね!
この曲は「電車男」でも流れましたし、元SMAPの稲垣吾郎さんが、「CCB吾郎」の名前で笠さんに扮したバラエティーにしたことでも有名になりました。若い方なら、こちらでこの曲やC-C-Bを知ったのではないでしょうか?!
C-C-Bのメンバーの今
ちなみに、C-C-Bは男性メンバー5人のグループです。
リーダーの渡辺英樹さん(ベース・ボーカル担当)
ベースのテクニックにはかなりの定評があったそうです。私は楽器に詳しくないので分かりませんが、楽器を演奏できるだけで尊敬してしまいます。
あと、うたもすごく上手かったですよね!声がとても透き通ってて耳にスーッと入ってくるそんな声でした。
C-C-B解散後も、元メンバーとグループを組んで音楽活動されていたんですが、2015年7月13日に「急性大動脈解離」による多臓器不全でお亡くなりになっています。
いつかもう一度と思っていただけに、とても残念ですが、 沢山の素晴らしい曲を残してくれて「ありがとう」の気持ちでいっぱいです。
渡辺英樹さんのブログ
笠浩二さん(ドラム・ボーカル担当)
眼鏡をかけている印象がありますが、実は「だて眼鏡」なんだそうで、テレビに出ていたときのイメージをこわさないように、今も出かける時には「だて眼鏡」をかけるそうですよ。
ドラムは小さい頃から習っていたのではなく、中学の入学式で演奏していたドラムを見て憧れ、クラブに入ったようです。その後に、憧れた先輩が所属する‘ステーション‘’というアマチュアバンドに先輩から引き抜かれて入りました。
そこには後のC-C-Bメンバー、渡辺さんと関口さんがいてここで運命の出会いがあったんですね。
C-C-B解散後には南阿蘇に移住されていますが、笠さんも音楽活動は続けられています。
2016年に熊本地震では被害にあい、体もそれほど丈夫ではないのか、小さい時から度々病気をされているようです。
笠浩二さんの公式サイトとSNS

関口誠人さん(フォークギター担当)
実家は歯科医をしていて、三兄妹の次男にあたります。いつもハモり担当してましたね。
グリーンの髪がとても印象的で、スマートなお兄さんタイプの方でした…いつか見た時はかなり大きくなられていたので。
関口さんは色々な方に曲を提供されていて、才能豊かな人だったんですよね。解散後も単独で音楽に携わって、曲作りに励んだりしていましたが、プライベートの生活面ではあまりよくない噂も流れていました。アルコールから抜け出せないとか、ヒモだとか。心の中までは分かりませんが、きっと繊細な方だったのかなと思ってしまいます。
2007年3月には心筋梗塞を起こし、病院に搬送されますが、ギターを弾く右手の神経には何の後遺症も残らなかったそうです。もう一度C-C-Bとして活動したいと強く思い、元メンバーも気持ちをくんでくれました。しかし、2010年7月にアナフィラキシーショックを引き起こします。(豆乳によるアレルギー)
まだ、そんなに前ではないと記憶にあるのですが、テレビに出られてましたね。また前のように素晴らしい曲を世に送り出してもらいたいです。
関口誠人さんのサイトとSNS

米川英之さん(ギター担当)
メンバーの中では一番年下です、といっても55才(2019年)ですか!
あまり目立っては前にでないけど、一番の男前、超ハンサムな顔立ちでした。
解散翌年からソロ活動していて、単独での弾き語りをしたりと、一番目立たなかったのに、今は一番活躍されている感じがします。
渡辺さんが生存されていた時には、よく知る分では「ヨネタワタル」で活動もされていました。(ヨネタワタル=米川、田口、渡辺の頭文字を合わせています)
渡辺さんは亡くなり、田口さんは覚醒剤で逮捕されてからは「ヨネタワタル」は活動出来ませんが、ソロ活動は盛んに行われているようです。
米川英之さんのサイトとSNS
田口智治さん(キーボード担当)
田口さんはcoconuts boysのメンバーになる前は、マッチ(近藤真彦さん)のバックバンド「ダブルス」で活動していました。
1984年に、coconuts boysの初期メンバー2人が脱退し、誘いをかけられていたようですが、最初は断っていました。その後にメンバーに加わり2枚目のシングル「瞳少女」から正式なメンバーとなっています。
曲作りにかなり長けていたようで、メンバーからの評判もかなり高かったみたいです。アルバムの曲にも田口さんの名前よく見かけました。
解散後は音楽活動を通してボランティアや音楽療法を行っていましたが、2004年に「ヨネタワタル」としての活動も始めています。
なのに、ショックなニュースが流れてしまいました。2015年7月「覚醒剤取締法違反」の罪で逮捕されてしまったのです。翌年の4月にも同じ罪状で再逮捕となりとても残念です。
田口智治さんのサイトとSNS
最後に
初めて購入したレコードはC-C-Bの‘’Romanticが止まらない‘’。今はもう手元にありませんが、想い出だけはたくさん残っています。
C-C-Bの皆さんも見た目は年をとって、あのスマートな面影はちょっと見えませんが(私も同じです)、音楽に対する気持ちは全くあの頃と変わっていないと思います。
懐かしさと共に、この曲を通じて、同じ時間を楽しめたという思いは、今でも貴重で大切なものとして残っています。
5人揃っての演奏と歌がもう一度聞けたらなと、改めて思いました。
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